散光(梨地)ユーラックの特長
太陽の直達光を分散させるように作られたフィルムです。(40%散光)
葉焼けなどの高温障害の心配は少なく、安全に使用できます。
光線透過率は透明ユーラックに比べてわずかに落ちますが、散光のため影が出来づらいので、作物の光合成を高め、軟弱野菜などに適しています。
日中の最高気温は透明ユーラックや農ビと比べ2℃程度低いものの、最低気温では差はありません。
耐風強度が抜群で、温度による伸び縮みが少なく、風によるバタつきもなく、裂け目が走る心配もありません。
散光(梨地)ユーラックの使用方法
ホウレンソウ、リーフレタス、セルリー、ミツバ、パセリ、コカブ、コマツナ、シュンギク、ニラ、アサツキ、ラッキョウなどの軟弱野菜やダイコン、ニンジン、ハクサイ、結球レタスなどにお使いください。
その他、使用方法は透明ユーラックの使用方法①、④、⑤参照下さい。
トンネル資材として使用する場合、強い風に飛ばされぬよう両裾をしっかり土留めをして下さい。
トンネル資材として使用する場合、トンネルの中は必ずマルチフィルムかベタガケをして下さい。しない場合、床土が乾燥し発芽不良や生育の遅延の原因となります。
光の直達光・散光の割合
直逹光% | 散光% | |
透明ユーラック | 88 | 12 |
ソフトユーラック | 70 | 30 |
散光ユーラック | 60 | 40 |
製品規格
品名略称 | フィルム幅(㎝) | 長さ(m) | 梱包単位 |
---|---|---|---|
US30B | 185 | 200 | 2本 |
210 | 200 | 2本 | |
230 | 200 | 1本 | |
US50B | 150 | 100 | 2本 |
185 | 100 | 2本 | |
210 | 100 | 2本 | |
230 | 100 | 2本 |
ユーラック・ソフトユーラック・散光ユーラックの規格早見表
滴タイプ | 幅規格(cm) | |||||||||
なし | あり | 150 | 185 | 210 | 230 | 270 | 360 | 460 | 600 | |
UT50A | ● | - | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
UT75A | ● | - | - | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - |
FU50A | ● | - | ○ | ○ | ○ | ○ | - | - | - | - |
FU75A | ● | - | - | ○ | ○ | ○ | - | - | - | - |
US30B | - | ● | - | ○ | ○ | ○ | - | - | - | - |
US50B | - | ● | ○ | ○ | ○ | ○ | - | - | - | - |
US:散光ユーラックの略称です。
※数字は厚み表記です。
※品名略称末尾Aは流滴タイプ、末尾Bは有滴タイプです。
●フィルムには表と裏があります。製品に印刷された文字がハウスの外側から正しく読めるようにお張りください。
※ペンギンライトは両面使用が可能です。
●フィルムの展張の際、シワ・タルミは禁物です。シワがよらないよう展張し、奥行き両サイド方向にフィルムを固定して下さい。
●PO系のフィルムは、温度差による伸縮性があります。
低温時の展張は、高温になるとフィルムが伸びバタつきます。その際は増締めを行って下さい。
●保管時・展張時には、直射日光や水濡れにご注意下さい。熱融着の原因となります。
●防霧性能に関してはハウス内の環境条件(温度・湿度)や、外気温の急激な変化により霧やモヤが発生することがあります。
●フィルム展張の際は、スプリング端部の取り扱いにはご注意下さい。
●スプリングでフィルムに傷がつくと、そこから破れるおそれがあります。
●スプリングでフィルムが強くこすられるとフィルムに穴があくことがあります。
●塩ビフィルム用のハウスバンドを使用すると摩擦により破れることがあります。
●使用時に農POフィルムと塩ビフィルムを密着させて(重ねて)使用することはフィルムの劣化を促進させますので、お止め下さい。
●硫黄はフィルムの劣化を促進させますので硫黄燻蒸や硫黄系薬剤の使用は避けて下さい。
●使用後のフィルムの焼却は禁止されております。適切な処理に努めて頂くようお願いいたします。